お茶の水女子大学 でビジネスマナー研修に登壇  

2023.8.7

お茶の水女子大学の「グローバルリーダー育成のための実学型EDIプログラム」の一環として、ビジネスマナー研修を担当させていただきました。

受講者は、留学生 8名(カナダ・オーストラリア・イギリス・アメリカ)と日本人大学生7名の計15名。

目的は、日本の企業でインターンシップ中に求められるビジネスマナーを事前に習得することでした。

◆研修内容

・仕事の心構え…「時間管理」・「報告・連絡・相談」・「上座下座」の知識習得

・好印象な立ち居振る舞い…「身だしなみ」・「挨拶」・「お辞儀」・「名刺交換」等の体得練習

海外の留学生向けに、研修は全て英語でした! 日頃慣れているマナーの研修も、英語で指導となると勝手が違い…ドキドキ・ワクワクの登壇となりました。

学生の皆さんは、とても積極的に質問や練習をされ、活気がありました。留学生から「日本語での挨拶も覚えたい!」とリクエストがあり、急遽日本語のレッスンも。「郷に入っては郷に従え」の精神、素晴らしいですね。代表ロープレを自ら進んで発表されたり、その前向きな向上心に感心しきりでした。

また留学生と日本人の学生が、力を合わせて笑顔で取り組まれているご様子は、まさに国際交流によるグローバル人財育成の場でした。「文化や言語が違っても、お互いが歩み寄り、心が通じる瞬間が増えることで世界の平和に繋がる!」改めて、その重要性を感じました。

株式会社留学ソムリエの大川さん(左)

今回は株式会社 留学ソムリエの代表取締役 大川彰一さんからご依頼をいただき、このような素晴らしいプログラムに携わることができました。大川さんは、私が留学アドバイザーをしていた時の同僚で、現在も留学業界のスペシャリストとしてご活躍なさっています。

当時「留学を通して素晴らしい経験をしていただきたい!」という想いで大川さんと一緒に切磋琢磨した時代があり、またこうして一緒にお仕事をさせていただけて、大変光栄でした!

そして、私自身が留学中にたくさんの良い出会いと貴重な経験をさせてもらったので、留学生の皆さんにも日本でたくさん素晴らしい経験をしていただきたいという想いが、また蘇ってきました。

ニュージーランドの語学学校の選択授業でレストラン業務を体験

そのような自分の留学経験を思い出しながら、異文化コミュニケーションについても触れ、お互いを理解し合う大切さをお話しさせていただきました。

ご存じのように海外と日本では文化や生活習慣に大きな違いがあり、ミスコミュニケーションの原因になることがあります。

例えば、日本の企業では時間厳守。しかし海外では「少し遅れた方が忙しく活躍している証拠」という考え方もあるそうです!

そういえばオーストラリアの友人が待ち合わせに15分以上遅れてきて、悪気なく笑顔で“Hi~!!”と挨拶され、時間感覚の違いにカルチャーショックを受けたことを鮮明に覚えています。

ポリテクニック(職業専門学校)でホスピタリティコースを受講

また「上座・下座」も海外のビジネスシーンではあまり気にしない方が多いようです。しかし、フォーマルな場面ではプロトコール(国際儀礼)があり、日本とは異なります。アメリカの大統領が左側の下座に座り、訪米した国の首相が右側の上座に座っている映像はニュースでもよく見かけますね。

ネクタイのストライプ柄は、右上がりはヨーロッパ式、左上がりはアメリカ式。16世紀にイギリス軍が、連隊(レジメンタル)の所属を示す証として使用したことが発祥だそうですが、敵対国と相反することをした歴史的背景が今も残っているのは、大変興味深いものです。

型のあるマナーを堅苦しく感じる時もありますが、上下や後先のマナーなど、多くを語らずして相手への敬意を示せる共通認識があると、良い雰囲気から、良い関係づくりにもつながります。

また会議室で話しやすい席・エレベーターでスムーズな乗り降りの仕方など、各自の居場所や立ち居振る舞いが定まっていることは効率的で、仕事がスムーズに進む利点でもあります。

マナーは知っていれば簡単に出来ることが多いので、日常に取り入れて楽しめるといいですよね。

今回の登壇で「外を見て内を知る」大切さや、海外と日本を繋ぐお仕事の魅力を改めて感じました。

ご受講いただいた大学生の皆様が、インターンシップを通して日本の企業で新たな学びと素晴らしいご経験をされることを心より願っております。

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