株式会社ジール

お客様紹介

「すべての人々がデータを活用でき、そのデータから恩恵を受けられる社会の実現を目指します」 

株式会社ジールは、データを最大限に活用しお客様のDXをサポートするDX推進事業を展開している会社です。

株式会社ジール
執行役員 長谷川 真津里 様

人事部 加藤 あゆみ 様

人事部 石黒 晶子 様

■事業概要

デジタルトランスフォーメーション推進事業
AI/BI/DWHコンサルティング事業
AI/BI/DWHインテグレーション事業
AI/BI/DWHソフトウェアライセンス・ハードウェアの販売及び保守
デジタルトランスフォーメーション人材育成事業
アウトソーシング事業

■研修内容 :アサーティブコミュニケーション研修 ~基本編~ 3時間

2025年11月・12月・2025年2月 (計3開催)

管理職・一般社員 計108名様

(営業本部・マーケティング部・MCDP第一部・DDC・DDC1部DDC2部)

研修を実施しようと思われた きっかけや目的を教えてください。

■長谷川 様 : 弊社が実施している働きがいアンケートで「この会社で自分らしくいられるか」という項目をより充実させたいという狙いがありました。「メンバー全員がポジティブな思考で会社にいられるようにしたい」・「マネジメント側・メンバー間のコミュニケーションを改善してチーム力を強化したい」という目的でアサーティブコミュニケーションを選びました。

■由田 : お問い合わせの段階で、すでに研修テーマは決められていましたね。

■長谷川 様 : はい。今後さらに人員が増えると価値観も多様化していくので、それぞれの考え方の違いを知るために「自他共に尊重しながら率直な意見が言える関係」を築けるコミュニケーションスキルとして適切だと思いました。またマネジメント側とメンバー側が一緒に参加することで違う立場や考えを知れて、お互いに認め合える。その結果、風通しの良い積極的なコミュニケーションが取れるチーム・組織作りにつながるのではと考えました。

■由田 : 皆様からも「自分の感情をもっと出していい」という気づきや、「自分が非主張型だと気が付いた」・「どう表現すれば良いか方法がわかった」というお言葉がありましたね。アサーションは日頃の人間関係の悩み・違和感に対する気づきや、様々な立場の方々との関係構築に役立つコミュニケーション手法として、御社の目的に合った的確な研修テーマだったと思います。

■長谷川 様 : またコロナ渦以降、リモートワークが増えたことでコミュニケーションの場が少なくなり、どうしても業務内容のみの会話になりがちな傾向がありました。特に中途採用の方は入社して間もなくリモートワークだと、社内コミュニケーションの温度感が掴みにくいという課題があったので、対面での実施が良いと考えました。

■由田 : グループディスカッションやロープレを通して「日頃会えない方と会えてよかった」・「お互いのことを知れてよかった」というお声も多くありましたので、階層を問わず、対面研修にされてよかったですね。

研修の率直なご感想や印象に残っていることはございますか。

■長谷川 様 : 今回、会社としてコミュニケーションの研修は初めての試みだったので、皆さんの反応がどうなのか不安もありましたが、アンケート結果や研修の様子を見てもポジティブに参加してくださって、それぞれに何かしらの学びや気づきを得ていただけたと思いました。

■由田 : ご質問も多く、とても積極的に参加してくださっていましたね。

■長谷川 様 : そうですね。司会進行をメンバーにしていただいたのもよかったですね。どうしても参加者と運営側に壁があるように感じるところ、自分たちの仲間が運営側に関わっていることで「協力しなきゃ!」という感じが出ていて、ポジティブに参加でき協力的になるのはポイントだったなと、運営上、見ていて感じました。

■由田 : 司会進行がお上手で、前向きなご発言や台本に無いアドリブもあり、良い雰囲気作りをしてくださっていましたね!

■長谷川 様 : あとは、やはり人って「自分のことを率直に見つめたくない」というのが正直あると思うんですよね。でも「人の振り見て、我が振り直せ」で、身近な人のコミュニケーションパターンを想い浮かべてから、「じゃあ、自分はロープレをやってみて、どうだっただろう?」という流れだったので、自分に対する気づきに落とし込めていたと思います。4つのコミュニケーションパターンで考える場面でも、由田さんのドラえもんタイプの例はすごくわかりやすかったですね。

■由田 : 周りの方のコミュニケーションパターンがわかると、ご自分のパターンや課題にも気が付きやすくなりますよね。

■長谷川 様 : はい。今回のようにちゃんと研修を受ければ、相手が「攻撃的なタイプだな」とか、「こういうところは作為的だな」とわかって、「では、自分はしていないかな?」という思考で自分自身の課題にも気が付けると思いましたね。

■長谷川 様 : また”I(アイ)メッセージ”で率直に伝える表現の手法を学べたのは一つ大きかったですね。例えば嫌な気持ちになった時に「やめてください!」ではなく、「(私は)そうされると困ります」とか「(私は)そうしてもらうと助かります」と言い換えると相手に自分の気持ちが伝わりやすくなったと思います。言い方がわからないと「嫌なんだけど…、何て言ったらいいかわからないから、もういい!!」って諦めになってしまいますからね。「怒り」の感情も一つ深堀りすると「悲しい」気持ちが根源にあることがわかり、良い気づきがあった方が多かったと見ていて思いました。

■由田 : Iメッセージは皆様から反響が多くありましたね。上司の方は「部下の気持ちに負担がかからないように、どのように伝えればよいのか?」とか、営業の方は「納期を守らないお客様へどうお願いすればよいか?」などのご質問もあり、Iメッセージで実践練習されていましたね。加藤様は、いかがでしたか。

■加藤 様 : 今回研修を実施していただいて、「やらなくてよかった」という言葉は一切なかったですね。受け止め方や気づきとか、活用しているかは人によって差があると思いますが、まず「コミュニケーションの基礎を学んでほしい」・「良い関係を作ってほしい」という会社の姿勢に気づいてもらえたと思います。コメントにも「メンバーの関係性を良くしていきたいという会社の気持ちが感じられた」など、会社からのメッセージを感じてくれた方が結構いらっしゃるんじゃないかなと思いました。

■加藤 様 : また上司と部下が、お互いに寄り添っていこうという姿勢が感じられて、とてもよかったと思いました。その考え方や手法を伝えていただけたのは、由田先生のご指導からの学びが大きかったですね。先生の関わり方はすごく心理的安全性も高くて、話しやすい環境を作っていただけたと思います。

■由田 : そのように言っていただけて、嬉しいです。和気あいあいとした雰囲気で御社の社風の良さが伝わってきました。ご質問やアンケートにもプラス・マイナス問わず率直なご意見やご感想があり、アサーティブで良いなと思いました。

■加藤 様 : 部門によって特徴の違いはありましたが、特に営業部内はコミュニケーションで困ったことがないという方が多い中、他の部署と関わる時に少し大変…という話もあったので、他の部署もアサーティブコミュニケーションの認識をもつことで、組織全体のコミュニケーション力の向上につながったと思います。

■加藤 様 : 受講人数については、人数が多くて石黒さんが席決めするのが大変だったと思いますが、その設計があるから同じような立場の方同士でのペアワークが成り立っていたと思います。直前の欠席もあったので、次回からは何かもっと他にうまくペア組みできるといいですね。

■由田 : そうですね。石黒様がいつもタイムリーにペア組みの変更もしてくださって、あれ無くして研修の成功はなかったですね。石黒様は、いかがでしたか。

■石黒 様 :今回アサーティブコミュニケーション研修を初めてジールで行い、皆さんも「アサーティブコミュニケーションとは何だろう?」というところから始まりました。その中で「一人一人が率直に意見を言える風土・信頼関係を築ける会社にしようと、会社や上司が取り組んでいることがわかってよかった」というアンケート結果があり、メンバーにそう感じていただけたことが、会社としてもチャレンジしてみて、私はすごくよかったと感じています。

■由田 : 「この会社で頑張っていきたい!」という想いを新たにされた方もいらしたので、そういう会社の姿勢や想いを感じ取っていただけたのはよかったですね。

■石黒 様 : そうですね。あとロープレのペア組みは、心理的安全性の面で職位が近い方と組んで話しやすかったというお声もあり、よかったと思います。実際に実務で困っていることを題材に練習したので、上司と部下で組むと誰とのことか特定できてしまい練習しにくいかもしれなかったので。

■由田 : ロープレしやすいように同じ部署で近い社歴の方々で組んだことで、「上司と部下の両方の立ち場を体験できてよかった」というお声もありましたね。一方で「違う部署同士でも受けたい」というお声もありましたので、次回は皆様のご意見を反映しても良いかもしれないですね。

■石黒 様 : そうですね。次回以降は、どのようなペアで練習したいか参加者に訊いてから組んでも良いですね。

■石黒 様 : そしてIメッセージの効果をすごく感じました!上司だけでなく、部下にもすごく有効だと研修を聴いていて、気が付きました。上司が部下に対して「困っている」・「怒っている」ことを伝える時に有効だとアンケートにも書かれていましたが、それと同時に部下が上司に「訊きたいけど訊けない…」とか「上司の言動に対して困っているけど伝えられない…」という時は結構あると思うんです。アンケートでも、Iメッセージはすごく有効だと気が付いている部下の方がいて、私も部下側としてIメッセージは使えるなと思いました。

■由田 : アンケートにIメッセージのコメントは多かったですね。「感情を伝えることに対する考えが変わった」・「伝え方がわかった」という点は、研修の目的の「会社でも自分らしくいられること」に直結する重要な部分だったと思います。上司の方からも「もっと部下に心を開いてほしい」というコメントがあったので、部下の方もこの手法を使って、より自発的に自己表現がしやすいご関係になると良いですね。

研修後の皆様のご様子はいかがですか。

■長谷川 様 : 研修3ヵ月後に効果測定をしていて、「周囲の変化」はリモートワークがメインのため変化を感じづらい状況ですが、自分自身への気づきや自分の考え方・スタンスの変化は大きいと感じました。

■石黒 様 : 効果測定の「自身の変化」では、「自身の考え方やコミュニケーション面で変化があった」と感じてる方が多いようです。「Iメッセージで積極的に表現するようにした。」・「自分の考えを言わないよりは言おうと思った」・「学んだことを意識してチャットの返事をしている」など、何かする時にふと思い出して意識・行動していると回答いただいた方は65%ほどいました。

■由田 : それはよかったです。皆様、早速実践されているのですね。

■石黒 様 : 「相手の立場を考えて物事を言えるようになった」・「話す前に一度考えてから話せるようになった」というコメントも頂いていて、皆さんの頭の中にちゃんと残っているんだなと思います。

■由田 : 素晴らしいですね!タイミングや言葉を考えてから発することは、自分と相手を尊重するうえでも大事なことですね。「チャットでアサーティブに伝えるには?」とのご質問もありましたが、感謝や配慮の気持ちを一言添えるだけでも、コミュニケーションって変わるんですよね。文字上のコミュニケーションにおいても、温かみが感じられるやり取りが増えていくといいですね。良いご報告を伺えて、とても嬉しいです。

今後、御社の社員教育に対する展望や、会社としてお考えのことがあればお願いします。

■長谷川 様 : 中期経営計画で倍以上の増員を目指しているところですが、社員教育としては、同じような人達の集まりではなく、多様な人財の集まりになっていく環境にしていきたいですね。私達が一番大切にしたい考え方としては、多様な人たちが集まると価値観もそれぞれ違うので「個々人をきちんと尊重することを文化として大切にしていくこと」です。同じような研修を受けて、同じようなおにぎりがレールに乗って出てくるようなイメージではなく(笑)。

■由田 : 面白い例えですね(笑)。どこをとっても同じ顔でなく、それぞれ個性や違いがあって当たり前という文化ですね。

■長谷川 様 : はい。そういうのを感じられるのって、日々のコミュニケーションだと思うんですよね。例えば「育休を取りたいです」と男性社員が言った時にどのようなリアクションや言葉を伝えるかによって、尊重されているか・されていないかを感じると思うんですね。個人を大切に尊重して、自分の意見をきちんと会社に言える。そういう人達の集合体がどんどん拡大していく組織風土を作っていくには、コミュニケーションや文化の浸透が重要だと思います。人が増えていくだけでは一体感がなくなっていくので、先々やっていかないといけないと思います。

「個々人を大切に」しながら「100年企業」を目指す会社の想いが「100升」のロゴに込められている

■長谷川 様 : これまでテクニカルスキルやビジネススキルなどスキル寄りの育成研修もしてきましたが、昨年あたりからアサーティブコミュニケーション研修や理念研修など、文化の浸透で一体感につながる取り組みを始めています。そういうところがないと人が定着しないし、同じ意識を共有できないと組織としてやっている意味がないと思うんですよね。

組織としてやっている意識をどう浸透させていくかは、今後、定期的にアサーティブコミュニケーション研修や理念研修などを通じて、会社としての考えを継続的に伝えていくこと。それがないと、いつかどこかでみんなの意識がバラバラになっていく。だから、意識的に会社への求心力を高めていただくことが大切だと思います。

■由田 : 文化や意識が一番重要であり、また見えないものなので難しいところですよね。でも会社がそういう意識で行動していれば、今回のように社員の皆さんが「会社は私達社員を大切にしてくれている!」と感じ取れるでしょうし、その積み重ねが大切ということですね。

■長谷川 様 : はい。ですから社員教育というか、会社をどう継続していくかという観点ですね。加藤さん・石黒さんはどうですか。

■加藤 様 : 私も同感ですね。会社が大事にしている理念や価値観は伝えつつ、「じゃあ、自分と会社はどこが重なっているか・繋がっているか」に気づいてもらって自分らしさを出してもらい、尊重される風土を作っていければと思います。そこは、日々の啓蒙活動や研修など色々とあると思うので、スキルも大事だけど、考え方・マインドセットから始めていくと、「じゃあ、自分には何が必要か?」とか、「じゃあ、こういうことを学んでいこう!」につながると感じます。

■由田 : そうですね。「自分らしさを出しても良い」と思えるかは、「会社と自分がどう共鳴し合うか・どこが重なるか」にもよりますね。社員の皆さんがそのように感じられると愛社精神や帰属意識もより高まるでしょうね。

■加藤 様 : ジールらしさと自分らしさが重なっている状態が一番理想なのかなと思いますね。

■由田 : その社員目線は、とても大事なことですよね。会社の中核を担われている皆様がそういうお考えでいらっしゃることは素晴らしいですし、きっと社員の皆様にも伝わっていると思います。本当に御社は雰囲気が良いなと毎回研修で感じた理由がわかりました!

■石黒 様 : 私はまだ人事部に移動させていただいて勉強の身なので、今の話を聞いて、長谷川と加藤についていくのみですが、そうありたいと思いました!

■由田 : 素敵なご関係ですね。そういうスタッフ様が増えると会社はどんどん良くなっていきますし、スタッフ様が会社のファンなら最強ですね!今回、皆様からもこのようなフィードバックを頂けて意義のある機会だったと思いますので、学ばれたことを皆様と共有し続けていただければ幸いです。

■長谷川 様 : そうですね。組織単位で継続することが大切だと思いますので、また秋頃に研修をお願いしたいと思います。